12月公演にお越しいただいたお客様へのごあいさつ

ご来場いただいた皆様へ

 ご来場ありがとうございます。九月から始めた上演も今回で一区切りとなります。鳥の劇場の活動のスタートを応援していただいたみなさまの思いに、心から感謝を申し上げます。

 この連続上演は、想像以上にたいへんなものでした。鹿野という地での初めての活動であり、劇場を自分たちの手で作りそこにお客さんを迎えるという経験も初めてでありました。毎月四ヶ月連続で上演するというのも、また初めての経験でした。多くの新しい出会いに支えられて、私たちは、芸術集団として、今までの活動では得られなかったとてつもない充実や勇気をいただきました。そして、同時に活動を継続し発展させて行くことの難しさ、越えなければならないハードルの高さを強く感じもしました。今の私の中には、大きな充実とともに強い危機感があります。

 先月の公演の時、お金がたいへんだというお話をお客様にしたせいで、「鳥の劇場は大丈夫なのか?」というご心配をいただいたようです。大丈夫ではありませんが、大丈夫です。来年も再来年も精力的に活動を続けて行きます。年明けは二月から鹿野で稽古を始めて、三月と四月に県外での上演を行い、鹿野での上演は五月から七月まで、年の後半にも連続上演を行います。

 日本では、商業的でもなく、趣味としてでもないやり方で演劇活動を続けることはほぼ不可能とされています。しかも経済規模の小さい地方都市が私たちの活動の場です。しかし、地方だからこそ生活の中で継続的、持続的に芸術活動が行われ、それを見ていただくことに意味があるのだと思うのです。私たちは、多くの方の享受に耐える作品を発表して、喜んでいただきたい、生活の中に演劇が必要だと感じていただきたいと思っています。そしてそのために、いろいろな問題に取り組みながら、自分たちの活動環境を良くする、そしてみなさんにもっともっと楽しんでいただく。いい循環を作りたいと考えています。

 「わかりやすい」「深い」「いっしょに感じ、考える」を鳥の劇場のモットーとしました。来年もこれに変わりはありません。来年は六ヶ月間、鹿野で上演します。毎月公演できるようにするのが私たちの目標です。どうかみなさん、来年以降も私たちの活動にご理解をいただき、応援してください。まずは興味と関心を持っていただいて、一人でも多くの方に作品を見ていただきたいと思っています。劇団メンバーを代表して深い感謝とともに、切にお願いを申し上げる次第です。

鳥の劇場主宰 中島諒人

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