【劇場ですごす「5月のいちにち。」ー『裸の王様』公演とワークショップー】ただいま、絶賛予約受付中！

三人の客演陣からのメッセージ、いよいよ最後の方になりました。

今回は、王女・ポケット／眼鏡売り・ピンタック役の下地萌音さんからのメッセージです。

稽古初日には満開だった桜が散って、青々しい新緑がものすごいスピードで街を覆う今日この頃。

豊かな自然に囲まれたこの劇場で、再び出演させていただくこと、本当に光栄です。

初めてこの地に来たのは去年の夏。

東京芸術祭2020野外劇の稽古がコロナウイルスの影響で東京での実施が難しくなり、急遽決まった鳥の劇場での集中稽古がきっかけでした。

私が住んでいる東京の街とはかけ離れた環境の中で、一緒に作品を創る人達と衣食住を共にしながら過ごせたのはかけがえのない時間でした。

コロナの時期でもありましたので、出来る限りの予防はしていましたが街の方々の反応が気になっておりました。

私は温泉が大好きなので劇場近くにあるホットピア鹿野という施設に何度も足を運びました。

そこで出会ったおばさまにとても良くしていただきました。

東京から来たの？と声をかけてくださり、それから私の地元沖縄の話やお孫さんのお話、コロナの話、沢山沢山お喋りしてくださいました。

畑で取れたからとミニトマトも頂きました。

「鹿野はね、昔から色んな人を受け入れて交流する街だったのよ」という言葉が忘れられません。

「絶対にまた来ます」と言って一年もしないうちに、ここに戻って参りました(笑)

さて、この大好きな鳥取県鹿野という街に存在する鳥の劇場で今回出演させていただくのは、裸の王様という作品です。

童話が元になっていて一見シンプルなお話ですが、社会と人間、心と身体、内面と外面など複数のテーマが詰め込まれています。

さまざまなキャラクターが共存しながら個々の強い意志を持って生きている様を是非劇場で目撃してください！

皆様のご来場心よりお待ちしております。

下地萌音