『裸の王様』公演目前!稽古場レポート【劇音】編
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今回上演する『裸の王様』は、劇中歌がいっぱいあるんです。生演奏に合わせて、俳優が歌い踊ります!
その“劇音”を担当してくださるのは、渋さ知らズを率いる不破大輔さんです。
鳥の劇場音楽家の武中淳彦が、寺山修司の台本を元に作曲した曲を、渋さ知らズが全曲編曲。劇中で生演奏なのです!
その時だけに生まれる音や、エネルギーをぜひ体感してください。
作曲を担当した武中からメッセージをもらいました。
『三文オペラ』、『兵士の物語』と言った音楽劇をのぞき、鳥劇初の本格的オリジナルミュージカル作品となる『裸の王様』。
僕は雪の舞うクリスマスから楽の試みに心砕いて居りました。
何よりも寺山の手に成る台本の美しさ!
母国語の台本に心ときめかせ、ワクワクしながらの作曲はどれ程ぶりでしょう。
劇場で作編曲を手掛けて久しいですが、作曲に向く日本語の素敵な台本と巡り会うことは宝くじに当たる程!まれな悦びなのです。
さて、最近、本町ギャラリーで行わせて頂いている作曲WSでもよく言っているように、歌の作曲はまずテクストの音読から取り掛かります。
そこに何かしら特徴的な単語、強調したい言葉等を見つけて特化し、音程やらリズムにデフォルメをかけ抑揚をくっきり、心に残る印象的なフレーズをつくってゆくのです。
「モフク、モフゥークゥー」…本来暗く、しめやかな響きの筈の「喪服」と言う語をすっとんきょうに繰り返す♬「喪服の歌」。
王様の唯物論を端的に示す♬「人は見かけに…」をはじめとするコミック・ソング。
物語を外から眺める二人。♬「なぜだろう?」と内省的な哲学問答を繰り返すホックのラメント(嘆き)、対照的に♬「王様はガウンを」と皮肉る、妖しくエキゾティックなアップリケの歌。と言ったソロナンバー。
そして王様を探したり、あざけったりの重唱.合唱による♬賑やかな「王様…」シリーズ。
また、♬「ガーベラの騎士のワルツ」(ん?どこかで聞いた名前だぞぉっ?)をはじめとする器楽と拙作オリジナルスコアは実に20曲を超え、人気の渋さ知らズさんのポップで軽やかなアレンジ、ヴィヴィッドな生演奏でアンデルセン/寺山からの呼びかけの木霊にグイグイ応えてゆきます。
中島演出のもと、まだまだ舞台は発展途上中。
さてさて何処まで行きますことやら?!
武中淳彦
舞台での稽古と共に、歌の練習も着々と進んでおります!お楽しみに。
劇場ですごす「5月のいちにち。」『裸の王様』の公演詳細(ご予約絶賛受付中です!)
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TEL・FAX/0857-84-3268
電子メール/ticket@birdtheatre.org
からもご予約いただけます。
日時
5月1日(土)~5日(水)・7日(金)~9日(日) 14:00開演
会場
鳥の劇場(鳥取県鳥取市鹿野1812-1)
演劇『裸の王様』チケット料金
大人 2,500円 / 18歳以下 500円 / 未就学児 無料