全国からも注目を集める、鳥取が誇る写真家池本喜巳さんが、昨年鳥の劇場の施設や人の写真をたくさん撮ってくれました。そのインスタレーションの展示と合わせて行う、池本さんのセルフドキュメンタリー演劇。代表作「近世店屋考」の撮影現場を取り上げ、池本さんが、店の主人や写真家自身を演じます。芸術表現と日常の衝突は、いろいろな困難を生みます。その現場の再現は「なぜ撮るのか」という表現に関する根源的な問いに光を当てます。
構成・演出:中島諒人
出演:池本喜巳 齊藤頼陽 村上里美 高橋等
料金:大人1,000円 中高生500円 小学生以下無料
池本喜巳
1944年鳥取市生まれ。最初の就職先である新聞社で、写真と出会う。以後、40年近く写真を撮り続けている。大阪で写真専門学校に通い、スタジオで修行を積んだ後、帰郷。故植田正治氏のアシスタントを長く勤め、鳥取市で池本喜巳写真事務所を経営している。ライフワークは鳥取を中心とした山陰の消えゆく風景・人物を記録すること。2005年には、愛知万博の瀬戸会場「愛知県館」にて海上の森を撮影した作品を上映。2016年、第32回 写真の町東川賞 飛騨野数右衛門賞を受賞。