概要

じゆう劇場は、鳥の劇場のプロデュースのもと、2013年8月に活動を開始したプロジェクト。

障がいのある人、ない人がいっしょに舞台を作り、日常生活では隠れがちなそれぞれの豊かさを発見し、その素晴らしさを観客と分かち合うことを目指す。

毎年参加者を公募し、継続的な参加者と新規の加入者が混じりながら創作をする。

2014年に「第14回全国障がい者芸術・文化祭鳥取大会」で『三人姉妹』(原作:チェーホフ)を上演。

以降、県内外で毎年公演を行なう。

2017年にはフランスで、2018年にはタイでも上演。

2022年度はアメリカの障がいのある人の劇団THEATRE BREAKING THROUGH BARRIERSや、韓国芸術総合学校との共同事業も実施。

我々が気づかなければならない共生社会を先取りした風景を観客に提示することを目指す。

 

What is FREEDOM THEATRE ?

FREEDOM THEATRE is a project launched in August 2013 under the production of Bird Theatre. It brings together people with and without disabilities to create theater, aiming to discover and share the rich and diverse charms of each individual, often hidden in daily life, with the audience.

In 2014, the group performed Three Sisters (originally by Chekhov) at the 14th National Arts and Culture Festival for People with Disabilities in Tottori. Since then, they have held annual performances across Japan and beyond. In 2017, they performed in France, and in 2018, in Thailand. In the 2022 fiscal year, they collaborated with Theatre Breaking Through Barriers, a U.S.-based theater company for artists with disabilities, and the Korea National University of Arts.

沿革

2014年度
『三人姉妹』を「第14回全国障がい者芸術・文化祭とっとり大会」で上演。
2015年度
『「ロミオとジュリエット」から生まれたもの』を9月に鹿野往来交流館 童里夢(「鳥の演劇祭8」)、3月に米子市児童文化センターにて上演。
2016年度
『じゆう劇場版「銀河鉄道の夜」』を11月に鹿野往来交流館 童里夢(「鳥の演劇祭9」)、12月にとりぎん文化会館、1月に米子市文化ホールにて上演。
2017年度
『「ロミオとジュリエット」から生まれたもの-2017』を9月に鳥の劇場(「鳥の演劇祭10」)と倉吉未来中心、10月にLe Lieu unique(フランス・ナント)にて上演。
2018年度
『「ロミオとジュリエット」から生まれたもの-2018』を9月に鹿野往来交流館 童里夢(「鳥の演劇祭11」)と米子市公会堂、1月に高知県立美術館ホール、2月に東京芸術劇場シアターウエストにて上演。短編作品『いらっしゃいませ、ウォルマートへ』と『たぶん、朝食の後に』を7月に手話カフェSign、鳥取県議会議場、鳥取大学芸術文化センターにて上演。
2019年度
『「マクベス」からさまよい出たもの』を11月に鹿野町総合福祉センター(「BeSeTo演劇祭26+鳥の演劇祭12」)にて上演。1月に倉吉未来中心にて上演。短編作品『いらっしゃいませ、ウォルマートへ』と『たぶん、朝食の後に』を5月に鳥取看護大学・鳥取短期大学、手話カフェSign、鳥取大学芸術文化センター、鳥取県立倉吉東高等学校、湯梨浜学園中学校・高等学校、9月にバンコク芸術文化センター(タイ・バンコク)にて上演。
2020年度
『「マクベス」からさまよい出たもの-2020』を9月に倉吉未来中心(障がい者の文化芸術フェスティバルin中四国ブロック公演)にて無観客無料ライブ配信、鳥の劇場(鳥の演劇祭13)にて上演。2021年3月に島根県民会館にて上演。短編作品『CTRL L』(コントロール エル)と『THE CASTING PARTY』(キャスティング・パーティー)をニューヨークのオフブロードウェイで活動するTBTB(Theatre Breaking Through Barriers 障がいを突き破る劇団)との共同で映像作品として創作、1月に収録し公開。また、じゆう劇場メンバーによるワークショップの様子も映像にして公開しました。
2021年度
『「ロミオとジュリエット」から生まれたもの』を9月に鳥の劇場(鳥の演劇祭14)にて上演、「じゆう劇場の人たちと自由に体を動かそう」ワークショップを実施。短編作品『いらっしゃいませ、ウォルマートへ』を10月に米子コンベンションセンター(令和3年度鳥取県障がい者舞台芸術祭「あいサポート・アートとっとり祭2021」)にて無観客上演無料ライブ配信、また、短編作品『いらっしゃいませ、ウォルマートへ』・『たぶん、朝食の後に』二本立てで11月に和歌の浦アート・キューブ(紀の国わかやま文化祭2021)にて上演、ワークショップキャラバンで県内学校を巡回上演。12月に「ヘレンケラー」鑑賞会を実施。2022年1月にリーディング公演「とある村」を鳥の劇場にて実施。昨年度に引き続き、TBTB(Theatre Breaking Through Barriers 障がいを突き破る劇団)との共同作品を創作し、3月にリーディング内部発表を実施しました。
2022年度
鳥の劇場と韓国芸術総合学校の共同事業『とある村』を7月に鳥の劇場にて上演、日米合作『パックさんの魔法/美のことなり』を9月に鳥の劇場(鳥の演劇祭15)にて上演、また、『「ロミオとジュリエット」から生まれたもの2022』を12月に鳥の劇場にて上演、写真展「池本喜巳が『じゆう』を撮った」同時開催、またこの写真展は2023年3月にギャラリー鳥たちのいえでも開催した。2023年1月には短編『「赤ずきん」から生まれたもの』ワークショップキャラバンで県内学校を巡回上演しました。
2023年度
日韓共同制作新作『このつぎ風が吹くまでは』を7月に県内学校等で上演、『「あかずきん」から生まれたもの』を9月に鳥の劇場(鳥の演劇祭16)にて上演、11月に県内学校にて上演、10月から11月にかけて写真展『池本喜巳が「じゆう」を撮った2』、じゆう劇場参加者が在廊し活動紹介をする「おしゃべり会」、芸術監督による「トークイベント」と短編作品『「赤ずきん』から生まれたもの』の上演とワークショップを開催。『いらっしゃいませ、ウォルマートへ』を12月に県内学校で上演。また、12月は市民交流センター麒麟square(鳥取市役所)にて「じゆう劇場祭」を開催し、子どもも大人も楽しめるいろいろな短編作品やワークショップ・トークイベントを行った。(上演作品:『「あかずきん」から生まれたもの』、『羽が生えてて大きくて』、『配役』、『このつぎ風が吹くまでは』、別役実コント集『手術中』『或る晴れた日』『身ノ上話』、『いらしゃいませ、ウォルマートへ』)