鳥の劇場は社会的メッセージのある作品が多く、アフタートークも含めてひとつの作品と感じますね。
立場の違いで喧嘩になるかもしれないテーマも、文化芸術を介することで冷静に語り合える。
劇場には社会への気づきの役割を担っていてほしいです。そこから、自分はどうしようかという一人ひとりの行動のきっかけが生まれると思います。
受付から足を進めるほどに、現実の世界を離れて心地よい空間に誘われていくのが劇場の面白さ。また、演劇祭でいくつもの作品を観るのは、さまざまな土地の生活や考えを知る旅をするような気分ですね。
自分の生まれた町に、文化の場としての劇場があるのを誇りに思ってます。
出会いは劇場がまだ体育館そのものだったころ、得体の知れない集団の「貴婦人故郷に帰る」を観てしまった!
そして、2012年の「結婚申し込み」では自身で演じたチュブコーフ。あの時、私の中で何かが弾けた。 演劇祭で全国各地から観劇にいらっしゃる皆さんにお会いする時は、鹿野に生きてて良かったと思う瞬間です。
セレクトショップに関わるようになって8年目。上演される作品はもちろん、演劇をやっている人たちがその前後や裏側で一生懸命やっている姿を近くで見られるのが、鳥の劇場の楽しさ。普段の主婦としての生活から一転、年に一度の演劇祭は鹿野を訪れる異なる土地の人々と出会う刺激を与えてくれるんですね。
興味を持った最初のきっかけは、友達が鳥の劇場の公演に出たのを観にいったこと。そこから自分でもお芝居をつくったり、演じるのが好きになりました。
劇場の楽しさは、公演が終わるとみんな思ってることはバラバラだけど、共通に感じていることもあること。そして、それをいろんな世代の人たちで交換できることだと思います。
通っている学校のすぐ近くに、鳥の劇場があります。
劇場で演劇をつくるのは観ているだけの時にはわからないくらいに細やかな作業で、だから想像することが大切なんだ、と「小鳥の学校」で知りました。鳥の劇場には、アイデアマンや面白い人がたくさんいて、学校ではやれないことがたくさん経験できる場所です。
数年前にUターンで鳥取に戻り、鹿野の街歩きをしている時に劇場に出会いましたね。
「演劇をやっているのって一体どんな人なんだろう?」という興味から、公演に足を運ぶようになり、ボランティアとしても関わるようになりました。作品づくりを追及する鳥の劇場の皆さんの姿に、年を重ねた今でも、いつも新しい発見をもらっています。
鳥の劇場の大きな楽しみはパーティー。役者・スタッフ・観客らと作品についてのお話ができる楽しい時間です。
白熱して作品本編の上演時間よりも長時間になったアフタートーク…印象に残っています。
そして個人的な演劇への興味・好奇心から足を運んでいた劇場も、子供が生まれてからは「子供を連れて行ってやりたい場所」に変化した気がします。
鳥の劇場は、私の交遊関係や行動範囲を広げるきっかけ、知らない世界への入り口のような場所です。お芝居を観に行くだけでなく、劇場の中に話せる人たちがいたから、ずっと通ってきたんだと思います。鳥の劇場で作品を見る度に衝撃を受け、自分のこととして捉えられる世界が広がったり、他劇場の公演も観に行くようになりました。
鳥の劇場の公演や演劇祭で、舞台監督を担当しています。
劇場の楽しさは、思い通りにはならなくとも手を動かしただけ出来上がっていくところ。
だからこそ、心ある演劇祭は、きっとどれも楽しいと思います。
劇場があって救われたと思う人が一人でもいればそれで充分なのではないでしょうか。
2012年の演劇祭から、通年で鳥の劇場に関わっています。
作品へのイメージを高く持って向かわないといけない演劇の音響は、日々勉強です。
演劇祭は、照明や舞台チームなど、毎年招集されるスタッフ達との再会の場所であり、その年に招聘されるカンパニーのスタッフも含め、同業の方々の仕事を楽しく見ては学びと刺激をもらう機会ですね。
単にお芝居を楽しみに行くのでなく、「え?よくわかんない!」という感覚をもらうのが好き。
鳥の劇場は、アイデアをもらうところ。ひとつの物事に対して多様な捉え方ができるようになるし、それを自分の暮らしの中での表現に生かしています。
マニアックになりすぎず、観客にきちんとわかってもらおうとしている姿勢も好きです。
鳥の劇場で作品が上演される夜、私達はすでに翌日に備えて夢の中にいます。
自ら観劇するのは年に一度くらい。
なので、劇場の皆さんや関係者・来場者の皆さんがパンを買う姿から、作品を想像し、ひっそりと楽しみます。肝心な中身にはどっぷり浸かれなくても、皆さんの姿から何かしらの考えるきっかけを頂いているのです。
山奥の劇場と東京の劇場では、置かれている環境も違うから、同じ演目でも劇の意味が変わりますね。
俳優が仕事をするのが見えたり、演出家と直接話せたり、舞台含めすべてが「近い」こと、そして年に何度も上演をすること含め、地方の劇場としてこんな場所はなかなかありません。演劇祭では、演目の合間に町に出て、温泉とお蕎麦を楽しむのもオススメです。
年に1回は観に行かせていただいています。私にとって、日常の中に存在するハレとケの、まさにハレの場所。気持ちの良い場所、心豊かになる場所、大人のテーマパークです。
作品としては子供も大人も一緒に見られるのも大きな魅力ですね。「イワン食堂」のように作品の内容から繋がった、地域と連携したイベントも楽しい。
新しい公演があるたびに行く、再演も観に行く。バージョンアップしてますから。何度も同じものを観る、それも楽しみです。はじめて生の演劇を観ておもしろいなと思って、ボランティアにもなりました。
地域を巻き込んでくれるし、地域と一緒になんでもしてくれる。劇場は、自分にとっては特別というわけでもない。生活の中の、仲間のひとつだなと思っていますよ。
普段の生活で「迫力があること」ってなかなかない、それに触れたくて公演を観に行っています。
大きな声で喋り歌うのはいけないとされた昨年でしたが、演劇祭の『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』では、野外劇場でそれらをすべてやってくれる姿に、嬉しくて涙が出ました。非日常を観に行っていたつもりが、むしろ日常に帰してくれたような気がしました。
鳥の演劇祭の会場に、当館多目的ホールを使用していただいています。
また、スタッフさんとも交流を持たせていただき、当館が主催するイベントにも協力をいただいています。レベルの高い技術者・芸術家が近くにいて、心強い存在。当館での開催時には、通常見られない舞台裏を見ることができ、一から作り上げる舞台設営の技術の高さには毎回感動します。
以前から好きで東京などでも多くの演劇を観てきましたが、舞台との距離が、物理的にも精神的にもとにかく「近い」のが鳥の劇場の魅力です。演劇自体も面白いし、熱演がびんびん感じられる。そして演劇祭では町を歩く人々も普段とは違うので、幕が開く前の会話さえ楽しいんです。旗揚げから見てきましたが、こんな非日常の場所が身近にできちゃった!という気持ちです。
2006年に活動開始を新聞で知り、最初は冷やかし半分で観に行きました。如何にも怪しい俳優たち、でも演劇はレベルが高くて、信頼できそうだと思いましたよ。鳥取駅前での、俳優とペアになり1本100万円の大根を売るという劇に参加したことがあります。一幕演じると、売子と買子が逆になってもう一幕演じるのだが、これが難しくて、演劇の面白さを感じました。
劇団という創造集団が劇場も運営している、そのユニークさ。
作品をつくることを核にしながら活動の幅も広い。鹿野を拠点にしながら活動エリアも広い。いろんなものと繋がれる可能性がある場所ですよね。舞台演出家のジュード・ケリーさんがはじめて劇場の雰囲気を見た時、「ここが地域に愛されている場所なのがわかる」と言ったのにとても感動したのを覚えてます。
「とりっとダンス」として演劇祭に出演したのは一番の経験です。自分が舞台でパフォーマンスをする、作品を創ることは、鳥の劇場がなければ体験できないことでした。地元の自営業者としては、自転車の整備依頼をもらったり、作品に登場する「世界一豪華な車いす」の制作に協力したことも。まちに溶け込む劇場は「そこにあって、これからもずっとあるもの」になっている気がします。
奈良で劇団を主宰し、青春時代を鳥取で過ごした私にとって、鳥の劇場の存在は「刺激・活力・感謝」。本格的な演劇が、東京・大阪(出身地)などの大都市ではなく、鳥取で観られること自体が大きな魅力です。
「衣・食・住・演劇」と、劇場も生活者にとって必要な存在であってほしいです。実際に元気をもらっている鳥取人も多いんじゃないでしょうか?
はじめて子どもと一緒に足を運んだ時に、公演後に俳優さんらと一緒に写真を撮ったりお話をしたりする時間がありました。一人ひとりに大事に接してくれて、近いな!って。子どももすごく喜んで。以来、学校からチラシをもらって帰るとおでかけの計画がはじまるような、家族の楽しみになってますね。さまざまな配慮もあり、親子連れで行きやすいです。
それまで演劇を観たことは殆どなく、正直なところ最初はよくわからないと思っていました。
いまでは、観た後の何か、もやもやとした感覚が自分にとっては貴重かなと思います。
鹿野の風情と一体となり存在する劇場、多様性のある取り組みを続ける演劇祭。
これからも地域に根差す存在であるとともに、多様な価値観を包含する場であることに期待します。
公演を観た後には城崎まで1時間半、余韻に浸りながら帰る楽しみがあります。そして、帰ってからは、作品や作家、考え方など、自分でさらに調べものをするのも楽しい。劇場を通じて、地方に住んでいる私たちに、いろんな世界にアプローチするきっかけを与えて続けてほしい。戯曲を一緒に読む講座も毎回参加しています。
芸術には他者の存在があり、表現はいつも外に向かうものだと思います。多くが県内から進学し、卒業後も県内に就職する学生たちに関わる立場として、地域の中に「世界へ開かれた窓」としての芸術活動があるのはとても重要なことだと感じます。経済や人口に課題を抱える地方での豊かな暮らしを考えるとき、芸術文化の存在はとても大きいです。
3年ほど前から劇場に出店してコーヒーをいれさせていただいています。
町の人たちがひとつの場所に集まって同じものを観て心を動かすこと、そこに自分もコーヒーをいれたり観劇しながら参加するのはとてもおもしろいです。鳥の劇場は地元の野球チームを応援するように、自分も参加して一緒に楽しみたくなるホームグラウンドのような場所です。
2012年の演劇祭で、劇団旅行者の『夏の夜の夢』を当時7歳の子どもがとても気に入って、2回とも観ました。今でも当時の劇中歌を口ずさんでいますよ。「鳥の劇場があるのは当たり前」という感じもあるけど、一流の芝居をこんなに身近で手軽に観れる環境はなかなかないし、それを子どもが観れるのもとてもすごいことだと思いますね。