若手演劇人への支援

Support for the Young Theatre People

若手舞台芸術家支援企画

『ロング・グッドバイ』

The Long Goodbye

日本

福永武史と首都圏の若い演劇人

Takefumi Fukunaga and the Young Theatre People from Tokyo Metropolitan Area

『ロング・グッドバイ』

演出・出演を務めるのは利賀演劇人コンクール2018で優秀演出家賞を受賞し、2019年の鳥の演劇祭13で三島由紀夫の『弱法師』を上演した福永武史氏。出演者は首都圏を拠点に活躍する実力のある若手の俳優たちです。

作:テネシー・ウィリアムズ

翻訳:倉橋健

演出:福永武史(わが街の小劇場)

演出助手:川鍋知記

出演:福永武史 絵理子 (劇団ホチキス) 菅沼岳 宮下泰幸 下地萌音

物語

アメリカ中西部の大都市。小説家志望のジョーは、生来暮らしてきた部屋に別れを告げ南米へ行こうとしている。運送屋が懐かしい家具を運び出す。 300ドルの保険金を残して自殺してしまった母、 母の死後貧しさに耐えきれず家を出たままの妹、行方不明の父・・・。そんな23年間に、ジョーは別れを告げる。

福永武史(ふくながたけふみ)

1996年、大学在学中から演劇を始める。郷土沖縄にこだわりつつ、継続的かつ精力的に舞台に立つ。また、演出家、脚本家としても活動し、「2018年利賀演劇人コンクール優秀演出家賞」受賞。自ら管理人を務める「わが街の小劇場(沖縄県那覇市)」ではプロデュース作品を演出、圧倒的な世界観をつきつけている。

上演日時

  • 9月19日(土)16:00
    9月20日(日)10:30

9月

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会場

野外劇場

料金

大人:1,500円

18歳以下:500円

小学生以下:無料

若手舞台芸術創作団体支援企画

『爽快にたてまえ』『爽快なたてまえ』

Some TATEMAEs

日本

シラカン

SHIRAKAN

『爽快にたてまえ』『爽快なたてまえ』

「本当に大切なものは、なくなってから初めて気づく」的な言葉を至る所で見たり聞いたりしてきました。喪失感を味わったことがあるなら、なんとなく言わんとしてる意味がわかると思います。できれば何度も実感したいことではありません。でも人は絶対に何かを失くします。その都度うまく自分の中で納得できる理由や代わりのものを見つけて喪失感を埋めます。でも本当のところで喪失感は埋まりません。納得したくない諦めたくないこともあります。喪失感をぶっ壊すためのたてまえを見つける作品です。色んなたてまえが必要なのでたくさんあります。今回はその中から二つの作品を連続で上演します。

作・演出:西岳

出演:岩田里都 春木来智

物語

失踪した「旦那であり兄」のことに踏ん切りをつけるため、二人は海に行きます。海に行けばなんとなく感傷的になれるからです。感傷的になりすぎて、姉は海に目を投げてしまいます。海の大きさと比例するように「旦那であり兄」の存在がどんどん大きくなり、目がない姉にはその場にないはずのものが色々と見えるようになります。

※失踪したのは姉の旦那であり、弟の兄です。姉と弟は血の繋がりのない義理の姉弟です。

僕たちの作品は誰かに見てもらうことで完成すると思っているので、今日このような、機会を作ってくださった、観客のみなさん、鳥の劇場のみなさん、関係者のみなさんには本当に感謝しかありません。ありがとうございます。この作品は色んな所に登場人物が旅をするということだけを決めて創作をスタートした作品です。そして恵まれたことに、毎回本当に旅先で上演を行うことが出来ています。旅をすることもままならなくなった今、この演目は僕たちの作品の中で一番自由な作品になっています。なので無事こうして上演できていることがすごく嬉しいです。この作品によって喜びのお裾分けが出来たらいいなと思っています。

西岳

西岳(にしがく)

愛知県出身。社会人経験を経て2015年に多摩美術大学に入学し、演劇を始める。独自の言い回しの会話を中心に、この世に存在はするけれど目には見えないモノ・コトを象徴的なモチーフで可視化し作品をつくる。屋外、ホール、小学校の廊下、大劇場、小劇場、教室など、色々な空間で作品を作るのが好きです。

シラカン

2016年結成。横浜を拠点に首都圏外での活動を積極的に行う。

主に西岳作演出の演劇作品の上演を中心に、日本舞踊、作家、デザイン、舞台監督等7人それそれが幅広く表現活動に携わる。

社会の事象や日々の生活で生じる違和感に批評性を持って接することを重視し、作品制作の際には各々の文脈を持ちより対話を通して活動を行う。

ユーモアの向こう側という造語「ヨーモア」を表現することを目指している。

上演日時

  • 9月26日(土)10:30
  • 9月27日(日)16:00

9月

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会場

野外劇場

料金

大人:1,500円

18歳以下:500円

小学生以下:無料

若手舞台芸術創作団体支援企画

『ラブ・ダイアローグ・ナウ』

Love Dialogue Now

日本

スペースノットブランク

Ayaka Ono & Akira Nakazawa / Spacenotblank

『ラブ・ダイアローグ・ナウ』

形而上と形而下を縦横するスペースノットブランクが、「出会いについて」を描いた第8回せんがわ劇場演劇コンクールグランプリ受賞作品『ラブ・ダイアローグ・ナウ』を、コロナ禍の時代と鳥の劇場に於ける新しい出会いのために、二年の時を経て再び創造し、上演します。

演出・出演:小野彩加 中澤陽

舞台監督:河井朗

制作:花井瑠奈

保存記録:植村朔也

協力:ルサンチカ 東京はるかに

製作:スペースノットブランク

作品について

『ラブ・ダイアローグ・ナウ』は、出会いの過程を描いた舞台作品です。舞台に表れる人びとの記憶、個人情報、性差、異なる思考、それらに関する「自己の説明」が「他者の説明」と織り交ざり、重ね合わさり、異なる形態へと変化していくように場面が構築されています。本作は「説明」を主体とする全編が「独白」のように見える「対話劇」であり、「ひとりごとが伝染する」かのような現象が起こります。それらの過程を経て、最後にはただ少しロマンチックな出会いの物語が浮かび上がります。

スペースノットブランク

小野彩加と中澤陽が舞台芸術を制作するコレクティブとして2012年に設立。舞台芸術の既成概念に捉われず新しい表現思考や制作手法を開発しながら舞台芸術の在り方と価値を探究している。環境や人との関わり合いと自然なコミュニケーションを基に作品は形成され、作品ごとに異なるアーティストとのコラボレーションを積極的に行なっている。

小野彩加(おのあやか)

舞台作家、ダンサー。1991年12月30日生まれ。2016年から2019年まで多田淳之介率いる〈キラリふじみ・リージョナルカンパニーACT-F〉に参加。ダンサー、パフォーマーとして、黒沢美香『6:30 AM』、かえるP『スーパースーハー』、ピチェ・クランチェン『MI(X)G』などの作品に参加している。

中澤陽(なかざわあきら)

舞台作家、パフォーマー。1992年6月4日生まれ。パフォーマーとして、ファビアン・プリオヴィル『THE SOMA PROJECT』、藤田貴大『A-S』、ゆうめい『フェス』『〆』、ヌトミック『ワナビーエンド』、福井裕孝『デスクトップ・シアター』などの作品に参加している。

上演日時

  • 9月26日(土)16:00
  • 9月27日(日)10:30

9月

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会場

野外劇場

料金

大人:1,500円

18歳以下:500円

小学生以下:無料