© Andrew Wilson
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村=小さなコミュニティーがなくなる時、そこで消えるのは人口とか経済とか数字だけではありません。そこに生きた名もない人たちが長い時間をかけて編み上げた歴史=物語が消えるのです。日本で私たちを悩ませる少子高齢化。スコットランドの詩人が、同じ問題に直面するヨーロッパの村々を自ら歩き、拾い上げた美しい記憶の数々。
作:トム・ポウ
音楽:ガロウェイ・アグリーメント
演出:マシュー・ザジェック
出演:トム・ポウ ガロウェイ・アグリーメント ウェンディ・スチュワート(ハープ、歌) ルース・モリス(ニッケルハルパ) ガヴィン・マーウィック(フィドル) ステュアート・マクファーソン(コントラバス)
作曲:ガロウェイ・アグリーメント
照明デザイン・写真:アンドリュー・ウィルソン
照明操作:アルベルト・サントス・ベリドー
音響デザイン:ステュアート・マクファーソン
デジタルアセット:エマ・ダヴ
衰退していく村々のリサーチを始めたのは、ヨーロッパ中の村における出生率の低下と高齢化に関しての記事がきっかけでした。そのような村を訪ねて、スペインからロシアまで旅をしました。同時に田舎の人口問題を抱えるのはヨーロッパだけではないことにも気づいていました。調査を始めた2007年というのは、世界で初めて、都市の人口が地方の人口を超えた年でした。
様々な場所の問題について調べるうち、日本でも同じような困難に直面していることを知りました。ガロウェイ・アグリーメントによる音楽とともに私の言葉が紡がれる『村と道』は、私たちを世界へ、そして対話へといざなうものです。
鳥の演劇祭で上演できることを大変楽しみにしています。
トム・ポウ
ガロウェイ・アグリーメント
ウェンディ・スチュワート(ハープ、歌)、ルース・モリス(ニッケルハルパ)、ガヴィン・マーウィック(フィドル)、ステュアート・マクファーソン(コントラバス)の4名の著名な伝統音楽演奏家によるコラボレーショングループ。
世界的な演奏家である彼らは、スコットランドのダンフリーズ・アンド・ガロウェイ州を拠点に活動する。彼らはもともとウェンディのアルバムのレコーディングアーティストとして集まったが、一緒に演奏することが楽しかったので、通常の四重奏楽団とは楽器の種類も素材も違う異色のカルテットが結成された。
彼らの楽曲は、オリジナル曲とスコットランドやヨーロッパの伝統曲や歌が混ざり合っている。
トム・ポウ
衰退していくヨーロッパの村々を描いた詩と散文でクリエイティブ・スコットランド賞を受賞。スペイン北部、フランス中部、イタリア南部、ドイツ東部、ブルガリア、ポーランド西部、ロシア、スコットランド北部などを旅して、写真、映像、文芸などの記録を残す。著作に『In Another World - Among Europe's Dying Villages』(2012)がある。
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