本年は、BeSeTo演劇祭と鳥の演劇祭、二つの演劇祭を一体開催することにしました。
BeSeTo演劇祭は、日本・中国・韓国の三カ国持ち回りで、1994年以来政治状況がどんなに困難な中でも毎年開催しています。BeSeToのToは東京のToでしたが、前回の日本開催から鳥取を主会場としているので、今は鳥取のToとなりました。アジアの国々の連携がますます重要になる中、各国の代表的な舞台が一堂に会して、演劇によって三カ国の人たちの心をしっかりつないでいこうという挑戦です。
鳥の演劇祭は今年で12回目。国内外のハイレベルでユニークな舞台作品を招くとともに、演劇と地域とのつながり、観光とのつながり、社会包摂的取り組みなどをいちはやく実践してきました。今回もフィンランド・フランスなどから作品を招き、ここにしかない試みを満載しています。
今年は、例年より長い四週末、上演会場は五つ。子どもも楽しめる上演、カフェやショップ、地域体験メニューなども充実しています。舞台をしっかり楽しみたい人から、ちょっとのぞいてみようという人まで、幅広くお楽しみいただける演劇祭です。
(日本BeSeTo委員会代表/鳥の演劇祭芸術監督 中島諒人)