© Jorge@studiocano.co.uk
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布でできたパペットの毎日は、偏見との闘いである。フレッドは、ただ「本当の世界」の一員になりたいだけ――仕事を得て、女の子と出会いたい。しかし、「パペット生活手当」(PLA: Puppetry Living Allowance)を打ち切られる危機に直面し、彼の人生は制御を失い、崩れはじめていく。
演出:ベン・ペティットウェイド
演出家:ギャレス・クラーク
ステージマネージャー:ギャレス・ジョン/フィオン・グウィザー
人形遣い・フレッドの声:ニック・ハリウェル
人形遣い:リル・ウィリアムズ ジェニー・ローリング
ルシル/人形の作り手:リンジー・フォスター
ジャック:イワン・ジョーンズ
プロデューサー:エリス・ライトブルック
プロダクションマネージャー:トム・エアーズ
照明デザイン:ケリ・ジェームス
字幕操作:ヴァネッサ・パスケ
テーマ音楽:ジョナサン・ダン
人形ドラマトゥルグ(ブラインド・サミットより):トム・エスピナー ジュリア・インノチェンティ
鳥の演劇祭の招へいにより、日本という素晴らしい国に初めて訪れる機会をいただけて、とても光栄に思っています。また、日本公演を実現させてくださったブリティッシュ・カウンシル・ウェールズとウェールズ・アーツ・インターナショナルに感謝いたします。
私たちが『ミート・フレッド』を制作したのは今から10年近く前のことですが、以来、日本の観客にこの作品をお届けできることをずっと願ってきました。この作品には、もともと日本との繋がりがあるからです。
フレッドは、文楽人形です。文楽は、日本の古い人形劇の形式で、私たちは人形劇団ブラインド・サミットからその現代版を学びました。文楽という形式、そしてブラインド・サミットがそれに取り組む姿勢に、私たちはわくわくし、大きな刺激をうけて、この作品を生み出しました。この公演で、フレッドがほんの少しでも“故郷へ帰ってきた”ように感じてくれたらいいな、と思っています。また、自分の人生を取り戻すために体制と戦うパペットの物語や、日本発祥の人形劇の形式に対する私たちのアプローチを、鳥取の観客のみなさまに楽しんでいただけたら幸いです。
ベン・ペティットウェイド
ハイジンクス
イギリス・ウェールズ地方カーディフを拠点とする数々の受賞歴のあるインクルーシブ劇団。すべての作品において、知的障害のある俳優と障害のない俳優が共演している。
劇団はウェールズ各地にアカデミーを設け、知的障害のある俳優が多様な技能を学べるようトレーニングを行っている。これは、知的障害のある俳優が従来の演劇学校や大学で学ぶ機会を得ることが極めて難しいという現状を踏まえた取り組みである。しっかりと学んだ受講生たちはこれらのアカデミーを卒業してから、プロの俳優として劇団に参加をする。この仕組みによって、すべてのアーティストが力を発揮し、常に高い水準の作品を生み出し続けている。
ブラインド・サミット
ロンドンを拠点として活動するブラインド・サミットは、イギリスで最も注目される人形劇団のひとつである。『The Table』や『Citizen Puppet』といった作品で大きな成功を収め、コンプリシテや英国国立オペラなどのカンパニーともたびたび協働している。
ハイジンクスとの出会いは、2014年4月、ハイジンクスがカーディフにあるアカデミーでの1週間の人形遣い講習をブラインド・サミットに依頼したことがきっかけであった。このとき、芸術監督マーク・ダウンを含む3名のアーティストが講習を担当し、この期間に「パペットを用いたインクルーシブな作品を作る」というアイデアの種が芽生えた。
その後もブラインド・サミットは、訓練と創作のためのパペットをデザイン・制作したほか、アソシエイト・アーティストのトム・エスピナーとジュリア・インノチェンティを研究開発やリハーサルに派遣するなど、プロジェクト全体を通じて支援を行った。


