撮影:濱田英明
撮影:濱田英明
紙芝居は、日本独特の絵と語りによる演劇です。演劇祭が展開する町の中に、もっと演劇をはみ出させたいと考えて、端田新菜さんにお願いしました。端田さんは2回目の鳥の演劇祭登場です。今回はオリジナルの紙芝居を引っさげて現れます。鹿野の落ち着いた町の中で、じっくりと紙芝居・端田ワールドを味わってみてください。
鹿野のまちで暮らす方々から、一緒に地図を眺めながらお話を伺いました。
お気に入りの場所、思い出深い場所、今はもうない場所。
やり取りをさせていただいて、
「しかのおんなけいざい」「かえるくんのこまりごと」「つかわれなくなったもの」
なんてテーマが思い浮かんでいます。何作か作れたらいいなと思っています。
作・画:端田新菜、ほか
上演:端田新菜
わたしは俳優です。演出家ではありませんし、作家でも画家でもありません。
俳優の仕事のひとつとして、戯曲の言葉を口から発しその世界を現前させる、ということがあります。今回の創作におけるわたしの戯曲は、鹿野のまちの方から伺ったお話と一緒に眺めた地図です。そして、俳優は舞台空間に調和します。今回の舞台空間は鹿野のまちみせエリアです。
そーっと触れさせていただいた鹿野のまちの人々とその暮らしのその肌触りを、紙に乗せて声に乗せて自転車に乗って旗を翻して駆け抜けて広がって地平の彼方と繋がる空に思いを馳せて。
端田新菜
1977年3月2日生。京都出身。actor。劇団ままごとに所属。
30代を両親の遠隔介護と子育てに七転八倒しながら過ごしたこと から、現在は「遊び・子ども・お年寄り・そしてすべての人」について考えながら演劇をしている。
主な舞台出演作に 、ままごと『わが星』『つくりばなし』、 ロロ『オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト』、中野成樹+フランケンズ『EP1(ゆめみたい)』などがある。
特技は、紙しばい、歌、和太鼓。