「障がい」をテーマにした短編戯曲コンテストの入選作を鳥の劇場の俳優がリーディング。

上演団体
鳥の劇場[鳥取]
日時
9月14日(土)・15日(日)・16日(月・祝)11:00
上演時間
75分(予定)
会場
鳥の劇場 [ホワイエ]
料金
大人1,500円/18歳未満500円/未就学児無料
手元字幕
日本語あり、英語あり
手話通訳
あり
プログラムについて開く

昨年度、鳥の劇場が文化庁の委託事業として実施した『みんなが書く戯曲のコンテスト』は、10分程度の短編戯曲を全国から公募するもので、障がいのある人が書いたか、障がいを主題にした戯曲であることが応募条件でした。初の試みでしたが、応募総数はなんと200作を越えました。その中から厳正な審査により入選した6作品を、鳥の劇場の俳優がリーディング形式でお披露目します。障がいを切り口にさまざまな風景が見えてきます。

最優秀賞『展覧会の絵』たかはしひでかず

優秀賞 『Bamboo』モスクワカヌ

入選  『サイパンに行こう!』麻田姉タロー

    『公園の出口にて』唄辺マキ

    『白箱の光合成』花守倫果

    『母と「わたし」のものがたり』千田恵子

作者プロフィール開く

たかはし ひでかず

栃木県宇都宮市出身。東京学芸大学小学校教員養成課程(国語科専攻)卒業。同大学院教育学研究科美術教育専攻(演劇学講座)修士課程修了。2001年より東京都公立小学校教員。一般社団法人日本演劇教育連盟会員。児童劇脚本研究会こまの会同人。東京都児童文化研究会会員。2010年から毎年夏休みを利用し、教員仲間、かつて担任をしていた子どもたちや地域の子どもたち、保護者らと「だるま横町井戸端劇場」の公演を行い、子どもたちにとって演劇がもっと身近になるといいなーと活動をしている。

モスクワカヌ

劇作家。ASD(自閉スペクトラム症)。

ミュージカル、ストレートプレイ、手話を使用した脚本、高校演劇のための脚本の書き下ろし等、様々なジャンルを執筆。

【近年の主な活動歴】

2021年『It's not a bad thing that people around the world fall into a crevasse.』にて第20回AAF戯曲賞の特別賞を受賞。

2023年 演劇ユニット「noo」を立ち上げる。劇作家女子会。との共催で『It's not a bad thing that people around the world fall into a crevasse.』(演出:稲葉賀恵)を上演。

2024年 「みんなが書く戯曲のコンテスト〜障がいのある人の生活・思い・願いを演劇台本に~」にて『Bamboo』が優秀賞受賞

“劇団劇作家”所属。“劇作家女子会。”メンバー。

麻田姉タロー

1976年 香川県高松市出身

1998年 創価大学通信教育学部法学部 卒業

同年、テーマパークでの音響・照明オペレーターを経て、上京。

2012年 自己プロデュース・作・演出 「チェスタトン 君に届けたかったラブレター」上演。

2014年 劇団【TRASHMASTERS】に演出助手として入団。

2018年、42歳で結婚。子供を出産した。

と、同時にワンオペ育児開始。演劇活動、観劇を変わらず続けようとしたが、子供がいることで、様々な弊害、拒絶を痛感。

子育てを続けながら、親にも子供にも負担を掛けない方法での演劇活動はないかを模索し続けた。

2024年より、自らの経験を活かし、子供第一主義を貫き、「麻田姉タロー」名義で演劇活動を再開する。

2000年11月 シナリオ雑誌【ドラマ】 「ドラゴン先生のシナリオでどうだ!」にて「自殺のススメ」選出、掲載。

2015年 日本劇作家協会「リーディング・フェスタ2015 戯曲に乾杯! ─── 書くのは休んで、短い旅に出かけます。──」短編作品「この海の向こうにある故郷」選出、リーディング上演。

*以上は「朝田博美」名義。

唄辺マキ

ペンネーム・柿ノ木コジローまたは唄辺マキとして、オンラインにて作品発表中。第10回ノベラボグランプリ受賞作「昔むかし、いなくなった子どもの話」がディスカバリー21(トゥエンティワン)社より電子書籍として配信されている。家族、犬猫金魚メダカと同居。3人の子どもは成人済みで、次男が知的障がいを持つ。最近の専らの業務は家事と老いた母の介護と次男の送迎含む見守り。趣味は気まぐれな散歩、気まぐれな旅行、マニュアルなしの編み物、美術館博物館めぐり等、好きなことが多くていそがしい毎日を送っている。

花守倫果

愛知県名古屋市在住。高校時代の演劇部から演劇を始める。中京大学文学部言語表現学科卒業。大学在学中から市民劇団でフリーの受付・制作活動を開始、30代前半までは地元名古屋にて制作者として演劇に携わる。戯曲以外に小説も執筆しており、2020年名古屋市文化振興事業団主催「ヴォイシーノベルズ・キャビネット」にてショートストーリー採択経験あり。2021年とよはし芸術劇場主催「戯曲創作講座」受講。戯曲コンテストへの応募は今作が初めてとなる。

千田恵子

法政大学工学部経営工学科卒業後、舞台芸術学院演劇科で学ぶ。劇団青年座文芸部入団後は、劇団内外で多くの作品に脚本・演出・演出助手で関わる。近年では青年座研究所・各種専門学校などで俳優・スタッフの後進の育成にも力をいれている。また、演劇をツールとして小中高等学校で「聞いて・話して・協働しよう」のコミュニケーションWSを展開中。

現在、『月いちラジオドラマ 野々すみれのフツーの日』ラジオフチューズにて放送中。

助成・協力開く

文化庁委託事業「令和6年度障害者等による文化芸術活動推進事業」

主催:文化庁 特定非営利活動法人鳥の劇場

制作:特定非営利活動法人鳥の劇場